来月18日に最終回を迎える2016年大河ドラマ第55作『真田丸』から、柴咲コウが主演を務める来年1月8日放送開始の第56作『おんな城主 直虎』へのバトンタッチセレモニーが11月25日NHK局内にて行われた。
好奇心にあふれ冒険を好み、戦国の世を駆け抜けた伝説の武将・真田信繁(幸村)を演じた堺雅人さんから、自ら運命を切り開き、戦国を生き抜いた井伊直虎を演じる柴咲へ、伝統の大河ドラマ主演のバトンが引き継がれた。
柴咲は「バトンを引き継いでこれから視聴者の皆さまに見ていただけるんだなという思いが込み上げてきて、ますます身の引き締まる思いです。」と挨拶した。
セレモニーではドラマゆかりの地にちなんだ品をお互いに贈られた。堺さんからは真田幸村が14年間の幽閉生活を送った和歌山県紀州・九度山特産の柿が「よすぐりの柿。ビタミンを取って頑張ってください。」という言葉と共に柴咲に贈られ、柴咲は静岡県浜松で子どもの誕生を祝う「初凧」が伝統となっているということで『真田丸』と書かれた「浜松の凧」を堺さんに贈った。
プレゼントの柿を受け取った柴咲は「すごく立派な柿です。本物?っていうくらいつるつるしている。」と感激した様子で語った。
長期の撮影について堺さんに「土日はお休みできますか?気分転換はどういうことをしましたか?」と柴咲が尋ねると「休めましたよ。気分転換はしなかったですね。集中もせずわりとダラダラとしていた。撮影は日常生活でしたと。」と返答をもらった。
しかし、大河ドラマ撮影中はあまり友だちにも会わなかったという堺さんに、柴咲も「わたしもすでにそういう感じです。」と不安を覗かせると「1年は不義理をするということで、友達に待ってもらってください。」とアドバイスを受けた。
ドラマでは戦国時代が描かれているが、柴咲は戦国時代の面白さを「陣地の取り合い合戦というところも面白いと思いますし、戦国ならではの知恵をしぼって団結していって、いかに難題を切り抜け、発展していくところが魅力だと思います。」と話した。
どのような物語を紡いでいきたいという質問には「真田家は非常に有名でいろんな方が知っていますが、私が演じる井伊直虎は浜松でロケをした時に直虎という人物のことはあまり知らなかったという住民の方もいらっしゃるくらいなので、真田さんのようにいろんな人に認知してもらえるいい機会だなと思っています。」と意気込みを語った。
女城主である直虎を演じることについて「私も女性ですので、この役を頂いたときに現在は戦国時代とは全く違って多様化している時代であり、女性の社会進出というのも言われていて実現されている時かなと思いますが、多様化と言われている中でもやはりずっと残っている習慣的なものだったり、思い込みだったり先入観に阻まれて苦しい思いをしている人もいたりなかなか自分の思い通りに仕事ができない人もいたり、両立しないといけない環境とか家庭の問題とか様々な思いを抱えながら頑張って生きている女性が多いなと感じます。そういった人の励みになれたらと思いますし、直虎の豪快なやり口だったりやり取りで気持ちよく一週間の最初を迎えてもらえるように、また次の週がんばろうって思ってもらえたらいいなと思います。」と話した。
最後に「井伊直政さんだったり、直弼さんという井伊家の中でも有名な方たちだと思うのですが、そういった盛栄までにどういったやり取りがあったか、どうしてこの小国が残って行ったかという礎を築いた人物ではあると思います。勢力の強い国ではないけれども、そういった人々がどういう風に生き残っていったのかというところが丁寧に描いていけたらいいなと思います。(普段は)衣装の尼さんの恰好をすることもないのですが今はもうずいぶん着慣れてきてほっとするモノトーンのかっこいい恰好だなと思っています。全うして直虎という城主に繋げていければなと思っています。」と想いを語った。
2017年1月8日より放送開始の大河ドラマ「おんな城主 直虎」にぜひご期待ください。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
【主演】柴咲コウ
【放送日時】毎週日曜日20:00~ ※2017年1月8日(日)スタート