柴咲コウが主演を務める2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の初回完成試写会が、12/5(月)同局内で行われた。
柴咲演じる直虎は曾祖父の代から戦に負け続け、とうとう後を継ぐべき男子が皆失われてしまった遠江(とおとうみ)の井伊家のお家断絶を目前にした絶体絶命の危機に、井伊家を背負って立ち上がった一人娘。「直虎」と名乗って城主となり、その後の井伊家の発展の礎を気づいた女城主である。
第一回「井伊谷の少女」は後に井伊直虎という勇ましい男名で戦国の世を生き抜くことになる少女・おとわが描かれている。
初回完成披露試写会後、登場した柴咲は「皆さまに第一話を観ていただいたということで、放送間近なんだなという気がしています。私が主に出てくるのは五話くらいからで、一話~四話は直虎の幼少時代の子たちが活躍するのが主となるのですが、直虎という人物が世に知れ渡ってないですし、私自身もこの作品に携わるまでは知らなかった人物なので、バックグラウンドをきちんと描いて大人になってか直虎がどういう活躍をするのかというのを描いていけるのではないかと思っています。私自身は9月から撮影に入ったのですが、おとわちゃん(直虎の幼少時代)達の活躍ぶりを見ながら、こういう人物なんだなという礎を築いたうえで私の出番になったのでやりやすい形で撮影に入らせていただきました。どうぞご期待ください。」と挨拶した。
実際に第一回を観た感想を聞かれると「ひと言で言うとみずみずしいなと思いました。井伊の国は水が豊かな国だということで、そういった雰囲気もちゃんと描けているような気がしました。割合でセットがどうしても多くなりますけど、そういった雰囲気を感じさせない清らかさを感じました。どこを切り取っても快活でその年齢の子が演じているというようには見えない、本当に一人の少女が生き生きと生きているなという感じでした。」と語った。
ポイントの一つとなる直虎と4人の男について「直親と政次とは、性別を超えたものがあるなと思います。たまたまそこに産まれて育った子たちなのだけれども、何か通ずるものがあって分かち合うものがあって、また一緒に成長していく過程でつくり上げていくんだなと撮影を通じて感じました。頭で考えて説明するよりは実際そうやって生活していったんだなという空気感を持っていた。ロケの最中も一緒にご飯行こうと皆で和気あいあいとされていたのでそれは場面にできるかなと思います。」と見どころを話した。
『直虎』を掴んだ瞬間は「わりと初めからしっくりきていた気がします。1話目の象徴的なワンシーンで『いざ』というところがあるのですがひと言でこれからを予期させるような感じだったので難しいなと思っていたのですが、それからコンスタントに次郎法師も直虎も混ぜながら撮影が進んでいるのですが、扮装テストをしたときも何の違和感もなく『ああ、こういう感じなんだな』と自分の想像してたものとそんなにかけ離れていなくてかつらをかぶった瞬間から、なんかいいなと尼削ぎスタイルがしっくりきていました。」と話した。
また、予告編で滝行に打たれるシーンが流れるが撮影を振り返って「滝行はまたしたいです。ちょっと病みつきになるかもしれないです。最初は早朝からスタンバイしての撮影だったので、時期的にはまだそんなでもなかったのですが意外と寒くて大変だったのですが、いざ滝に打たれてみると『撮影だ』とかはどこかにいってしまって私は般若心経を唱えるんだという一心でいました。こういうのが修行なんだと、目の前に起こることだけを見据えてそれ以外のことを排除するという集中力を使うんだなと思いました。でも一回やったくらいだと人間は忘れてしまう部分もあるので、またプライベートで修行に行こうかと思います。」と話し会場からは驚きの声があがった。
2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」にぜひご期待ください。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」※2017年1月8日(日)スタート
【主演】柴咲コウ
【放送日時】毎週日曜日20:00~ ※初回60分拡大版
【番組HP】http://www.nhk.or.jp/naotora/